第449話 我流人生

文字数 430文字

 自分の生き様を振り返ってみると、何事に対しても我流に走ってしまう傾向が強かったように思える。仕事のやり方に始まって、趣味の絵やスポーツ(野球、卓球、ゴルフ)、将棋、写真、読書、食べ物の嗜好などなど、全て我流でやってきたようだ。ものごとの基本や基礎が備わっていないので、途中で迷ってしまい、挫折することも多々あった。また一つには、変に飲みこみが早くすぐに分かったつもりになってしまい、基礎の重要性に気づかなかったこともある。気づいたときはもう手遅れで、今更ということにもなっていた。じわりじわりという態度に欠けていたのだ。これは自業自得と言うしかない。


    東京スカイツリー

 そうなった原因はいまでは分からない。もって生まれた性格なのか、環境がそうさせたのか、元来が飽き性なのか、今もって分からない。しかし、下手は下手なりに今でもそれらの趣味は続いており、老年の無聊を助けてくれている。人それぞれの人生があり、何をもって良しとするかは分からないことではある。


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