第476話 壇ふみと寺尾聡

文字数 415文字

 24時間テレビ内のドラマ「無言館」を見た。太平洋戦争で命を落とした画学生が、生前に残した作品を展示した無言館を題材にした作品だった。現実の話なので興味深く見ることができたし、内容もすばらしかった。監督、演出は劇団ひとりだという。
 中でも、戦争に向かう最後の最後まで恋人の姿(裸婦)を描き続けた画学生の作品が印象的だった。そのモデルとなった恋人役は壇ふみが演じていた。壇ふみは、今68歳になっている。画家として出演している寺尾聡75歳。両者とも、自分とはほぼ同世代、彼らの作品やテレビへの出演を見ることで同時代を生きてきたのだ。あの愛くるしかった壇ふみがいいお歳になり、「ルビーの指環」で一世を風靡した寺尾が父である宇野重吉を彷彿とさせる演技者になっている。


   近所のウオークで

 自分は自分でわが歳を気づけない、認めたくもないところがある。彼らの変化を見る事によって、自分も間違いなく歳をとってきているのだと改めて気づかされた。



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