第637話 小澤征爾さんが亡くなった。
文字数 406文字
小澤征爾さんが亡くなった。クラシックのことはほとんど分からない自分だが、この人の指揮だけは他の人とは違っていた。全身全霊で音楽を作りあげるという気魄が楽団員に伝わり、聴く人にも伝わり、会場全体が彼の音楽に酔いしれるという光景を何度もテレビで見ることができた。一度だけでもは彼の創りだす音楽を生で聴くことができなかったのは本当に残念なことだと思う。汗が飛び散り、演奏者をにらみつけ、顔をくしゃくしゃにして、指揮台から転げ落ちそうな指揮、そして時に唸り声を上げる指揮者、そんな指揮者は世界中探してもいないだろう。
彼の音楽はその曲への想いであり、作曲家への語らいであり、彼自身の生き方であったと思う。クラシック界の静の大家がカラヤンであるとすれば、動の大家は間違いなく小澤征爾だろう。彼の指揮した演奏はいつまでも残る。彼の指揮した姿を見たければDVDもある。これを書いている横で彼の指揮をYouTubeで見ている。
彼の音楽はその曲への想いであり、作曲家への語らいであり、彼自身の生き方であったと思う。クラシック界の静の大家がカラヤンであるとすれば、動の大家は間違いなく小澤征爾だろう。彼の指揮した演奏はいつまでも残る。彼の指揮した姿を見たければDVDもある。これを書いている横で彼の指揮をYouTubeで見ている。