第368話 「AWAKE」

文字数 452文字

 「AWAKE」という将棋の世界をあつかった映画を見た。awakeとは目覚めや気付きを意味する単語だ。主演が昨年の大河で渋沢栄一を演じた吉沢亮。将棋対コンピューターの問題を映画化していて、実話に近いものだ。吉沢は元奨励会員で、挫折を味合うことになった相手とコンピューターソフトを使って対戦する。彼に勝ちたいというより、より自分が強くなるために将棋ソフトを開発したのだ。



 将棋界は、時の名人、佐藤天彦がソフトに負けることになり、以降コンピューターと棋士との対戦はしないという勇断をした。人間の脳よりコンピューターの方が優れていると堂々と認めたのだ。でなければ、棋界は破滅の道を選択するしかなかったのだ。
 今、藤井聡太をはじめ、コンピューターを使わない棋士はほとんどいない。対局には、当たり前のようにコンピューターが予想の手を推測する。棋界で最強の藤井は、その予想の最上位の手を指す確立が誰よりも高い。ベテラン解説者は、その予測を見ながら解説をするのが当たり前のようになっている。


   多田神社で見かけた風景

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