第373話 深夜便ラジオ
文字数 351文字
昨日のウオークで2本の深夜便の番組を聞いた。1本目は、「片岡鶴太郎の人生を楽しもう」で、ゲストはモト冬樹だった。生涯独身を宣言していた71歳のモト冬樹が60歳に結婚に至った経緯を、面白おかしくしゃべっていた。人生を謳歌する二人の話は、なかなか軽妙で味のあるものだった。
2本目は、「ラジオ文藝館」。松本清張の「白梅の香」の朗読を聴く。山口、津和野藩の男前の若侍が江戸勤めになり、芝居見物に熱中するうちに、ひとつの出会いの中から思わぬ方向に話しが展開するという筋立ては清張ならではの話だった。若侍が携えて帰った残り香は、津和野藩に伝わる秘中の白梅の香であったのだ。
ウオークの一時間が、あっという間の密度の濃い時間として過ごすことができた。先年、訪れた津和野は、敬愛する安野光雅先生と森鴎外の出身地だ。
2本目は、「ラジオ文藝館」。松本清張の「白梅の香」の朗読を聴く。山口、津和野藩の男前の若侍が江戸勤めになり、芝居見物に熱中するうちに、ひとつの出会いの中から思わぬ方向に話しが展開するという筋立ては清張ならではの話だった。若侍が携えて帰った残り香は、津和野藩に伝わる秘中の白梅の香であったのだ。
ウオークの一時間が、あっという間の密度の濃い時間として過ごすことができた。先年、訪れた津和野は、敬愛する安野光雅先生と森鴎外の出身地だ。