第118話 連夜の逆転劇

文字数 529文字

 昨日の阪神・巨人戦は、連夜の逆転劇で、阪神ファンにとっては胸のすくようなゲームだった。テレビでは久しぶりに甲子園にたくさんのファンが詰めかけたように見えたが、観客の数は18,024人。やはり人数制限をしているのだろう。多くのファンは帰りに一杯やりたい気持ちをぐっと抑えなければならない。憎っくきコロナめ、早く退散しやがれ!

 誰かが打てば試合に勝つ、を体現したようなゲームだった。巨人は岡本の一本に対し、阪神は梅野と大山の二本のホームランが勝敗を決めた。誰かが打てばいいのだ。それは四番でなければならいというわけではない。でも、四番という重みが大山のバッティングを狂わせていた。彼はまじめなだけに、余計に阪神の四番というプレッシャーをまともに受けるのだろう。六番大山はそのプレッシャーから解放され、本来の姿を取り戻していた。
 今年の阪神の試合は全員野球だ。打順にこだわる必要なんて全くない。4番目が打つこともあるだろうし、6番目が打つことだってある。形にこだわるより中身が大事、日替わり虎の目作戦で行こう。巨人を倒して久しぶりの優勝を勝ち取るために、今年の残りの試合は常識を外して戦おう。誰かが打てばいいのだ。
 プッシャーは受け持つのは矢野監督だけでいい。
 
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