第１４０話　阪神優勝の条件

　阪神は東京ドームでの巨人との三連戦で、予想外の2勝1分けと巨人をなぎ倒してしまった。両チームとも打線が低調で、最後は抑えの差が勝敗に結びついた。阪神の今シーズンの好調の第一の要因は、最後の切り札であるスアレスにつなげられた投手陣がしっかりしていたからだ。もう巨人の目はなくなっただろう。
　優勝への山場は、10月8日からのヤクルトとの直接対決だ。それまでの下位との試合に取りこぼしを少なくすることが、両チームの大きな課題だろう。五分と五分での天王山を見たいものだ。ヤクルトの打線は好調だ。阪神の投手陣がいかに踏ん張れるか、先行逃げ切りに持ち込めるかどうかが分かれ目だ。
　阪神が優勝するための条件として、以前にも書いたが、ミラクルが必要だと思う。前半戦の立役者、佐藤輝明が復調するかどうかにかかっているように思うのだが。