第152話 「ハリーベラフォンテのダニーボーイ」

文字数 608文字

 マイフェイバレットソングと問われれば、間違いなくこの曲を挙げるだろう。それは「ハリーベラフォンテのダニーボーイ」だ。死ぬ間際にこの曲を聴けたらと思ったこともある。最近は、ユーチューブでハリーベラフォンテの様々な曲を聴くことができる。当たり前のように思うけれど、これは一昔前までは考えられないことだった。デジタル革命はどこまで進むのだろうか。
 この曲に出合ったのは、高校生ぐらいの時だったと思う。ソファーに寝転んでいるときに、そばのラジオから流れてきた。何かのラジオ番組にリクエストされたのだろう。彼の声が荘厳さを生み出したのだろうか、からだが何かしびれるような感覚で、金縛りにあったような気がしたのだ。しばらく立ち上がるのに時間が必要だったと思う。そのあと、すぐにレコード店に走り、この曲がハリーベラフォンテの歌う「ダニーボーイ」(カーネギーホール版)だと分かった。それ以来、ベラフォンテは自分の最大のお気に入りの歌手になった。


 初めて買った彼のアルバムはとっくに無くなってしまったが、ユーチューブで今は簡単に聞けるのがうれしい。アルバムにあった「さくら・さくら」は秀逸だ。彼はいま94歳、まだまだ元気なようだ。自分が好きなった歌手が偉大であり、彼の様々な活躍に共感できることは、一ファンとして凄く嬉しいことだ。
 思い出の曲、思い出の旅、思い出の友人、思い出の出来事、などなどそんな思い出が一杯ほしいものだと思う。



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み