第54話 矢野監督のツキ

文字数 385文字

 これほど見事に崩壊するものだろうか。阪神は急停止した。
 好調阪神が一時は二位以下に8ゲーム差をつけ独走、ひょっとしたらオリンピック前には20ゲームぐらい引き離して16年ぶりの優勝を確実にするのではと思われた。なのにだ。昨日のゲームが象徴するように、阪神の鉄壁の投手陣、打撃陣が崩壊の危機に面している。
 栄枯盛衰は何事にも存在するのだ。
 今まで全てが上手く行き過ぎたのかもしれない。阪神の矢野監督の胃が疼いているのが目に見えそうだ。何から手をつけたらいいか分からない状況だろう。選手はあせり、地に足がつかない。そんな中で、矢野の手腕が問われる時期に来ている。それでも矢野監督には大きなツキがあると思う。
 幸いなことに、オリンピックまでの前半戦は13日に終了する。それまでを五分で凌ぎ切り、監督も選手も心身共にリフレッシュすればいいのだ。
 選手全員には再沸騰の自力はある。
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