インタヴューズ Ⅰ マルクスからトルストイまで (2014/9/27)

文字数 510文字

2014年4月20日 第1刷
クリストファー・シルヴェスター編集
文春学芸ライブラリー



インタヴュー様式が発明されて130年が経つそうだ。
本シリーズは全3巻、84人のインタヴューから構成されている。
20世紀の証言集、歴史の主人公との評価のうなづけるところだ。

第1巻は1859年から1912年までの29点が収められている。
人物の短い紹介、インタヴュアーの経歴、インタヴューの期日がそれぞれのインタヴューに付記されているのは親切。
この時代のインタヴューされる人物の中にはよく知らなかった方もいたりして、
その場合インタビューは宇宙の謎と等しい。
インタヴュー自体がどれほど人物やその人生観を伝えきっているかという疑問は残るが、彼らの考え方、生き方を感じ取ることができる。

第1巻で興味が持てたのは、マルクス、マーク・トウェイン、トマス・エジソン、ビスマルク、
オスカーワイルドだ。
マルクスのはつらつとした教条的発言は、同席していたエンゲルスともども新しい時代の息吹を感じさせる。
気さくな田舎のおじさんに思えるマーク・トゥイン、
合理的平和主義者の一面を見せるビスマルクの古き良きスノッブ、
皮肉屋面目躍如のオスカー。
第2巻、第3巻も楽しみだ。
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