エニグマ奇襲指令 (2013/7/24)

文字数 405文字

1980年版
著者:マイケル・バー=ゾウハー
ハヤカワ文庫NV 



いまだに欧米では人気の高い「ナチスもの」の古典的小説。
こちらも今では有名になった暗号解読器「エニグマ」を取り扱った、
かなりカジュアルな特攻アクションだ。
主人公は兵士ではなく世界を股にかけた大泥棒…ルパン3世のようなものか?
英国MI6にエニグマ奪還隠密作戦を強制させられるが、二重スパイあり、美人マタハリあり、
ゲシュタポの拷問ありの大活劇を気楽に楽しめる。
最後のどんでん返しをすっかり忘れていたのは、
還暦文庫ならではの役得のようなもの、大いに得した気分になった。

もうひとつおまけの話:
日本軍もこの「エニグマ」を太平洋戦争中使用していたとのこと、初めて知った。
その暗号は当初からアメリカ軍には完全に解読されていたことは有名な話…とすれば、
本小説も単なるフィクションとして読み飛ばすこともできなくなる。
こんなリラックスできる軽い小説も還暦文庫にはあるのだ。
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