amazon 世界最先端の戦略が分かる (2019/1/10)

文字数 1,102文字

2018年8月8日 第1刷発行、10月10日 第7刷発行
著者:成毛眞
ダイヤモンド社



もはやamazonのことをネット書籍販売企業と思う人はいない。
しかし、成毛さんがアマゾンのビジネスは経営学の革命だと言い切る、その理由を知るアマゾンユーザーは少ない。本書を手に取ってみて、ふと僕はどのクラスのアマゾンユーザーなのだろうかと思った、早速調べてみる。

直近の6か月で53回の注文、105,033円購入、一回の注文平均1,983円をアマゾンから買っていた。
本書にも紹介されているアマゾンマスターカードゴールド(クレジット事業)の資格会員に該当するようだ。

そうなんだ、アマゾンの事業拡大実態を僕はほとんど知らなかった。
アマゾンの売り上げ内訳では本業のネット販売(60.9%)、マーケットプレイス手数料(17.9%)、AWSクラウドサービス(9.8%)、会員費(5.5%)、店舗売上(3.3%)、その他(2.6%) となっている。
そしてアマゾンビジネスを支えているのはIT技術、利益の大部分をテクノロジ開発に投資している。(ので、株式の配当はない)(のに、株価は上昇している)。
AWSとはアマゾンウェブサービス、実は世界最大の企業向けクラウドサービス提供実績がある(CIAも顧客だ!)当然、AWS事業はグループのなかで一番の利益を上げている。
しかし、AWSはじめ各部門の最先端テクノロジーは自社商品としてではなく、最初は小売り流通の整備や新しいプラットフォームビジネスのために開発する。
「いきなり外に売る」のではなく「小売りを強固にするために技術開発する」のがアマゾン流儀。
レジの無いアマゾンゴーは実店舗戦略のとっかかり、アマゾンエコーは家電のプラットフォームになるため、ファストファッションのEコマース販売、ドローン配送構想は近未来の空中倉庫への布石、自社配送網整備と自動運転技術の開発はラストワンマイルでの勝利を目指す・・・・。

アマゾンの発展はとどまることを知らないようだ。
IT専門家にアマゾンの実態は周知のことなのだそうだが、エンド・ユーザーとしても、このテクノロジーの塊の存在を認識する必要があるはずだ。
なにせ、プライム会員がアメリカで8500万人、日本で600万人、世界で約1億人、その数は依然急上昇しており、
プライム会員とは年間3900円~10,000円を支払う超ロイヤルカスタマーであることを考えるとき、amazonn はひとつの帝国になろうとしている。

近頃、そういえばヤマト便でのアマゾン配達に変わって「アマゾンです、こんにちは}という直送便が増えてきた。
知らない間に、自社配送が整ってきているようだ。
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