属国民主主義論  (2016/9/20)

文字数 471文字

2016年7月21日 発行
著者:白井聡、内田樹
東洋経済



「新進気鋭」という言葉がこの方ほどぴったりくる政治学者はいない・・と思う白井聡さん。
「老練一徹」という怪物がそのままの褒め言葉になる…と思う内田樹さん。

お二人の共同作業そのⅡ、対談集です(前回は共著「日本戦後史論」)
グローバリズムの悪意を暴き、アベノミクスの欺瞞と終焉を指摘し続けてきた
お二人の対談集は、予想どおり痛快であり、読み終われば日本人としていと哀し。
どうしても日本の劣化現状を、主権者である方々に正しく理解してもらえないことへのあきらめすら感じられる。

今作では「人々の悪感情に依拠する政治」はファシズム的であるという指摘にまで至っている
・・これは安倍政権の手法のことだが、為念。
かように論理的で新鮮な考察に満ち溢れた対談集になっている。
章立てをご紹介しておく(対処法まで付いていて「お得感」満喫になっている):

1.さらに属国化する日本の民主主義
2.帝国化する国民国家と霊性
3.コスパ化する民主主義と消費社会
4.進行する日本社会の幼稚化
5.劣化する日本への処方箋

チョウお奨めです。

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