ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 (2019/5/18)

文字数 512文字

2018年9月20日 初版発行
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ 訳:柴田裕之
河出書房新社




前作 「サピエンス全史(2016年」に接した感動の余韻も冷めやらないうちの本作「ホモ・デウス」、我々ホモ・サピエンスへの深い愛情に基づいた未来(?)の歴史書であることは前作と同じ、著者の類まれな洞察にまたまた酔いしれる。
本書は、科学書(歴史書)の形をとった壮大な宇宙叙事詩、であり哲学書、文学書だった。
ホモサピエンスが30世紀に向けて立ち向かう困難、著者はそれがないことを願いながら高い可能性を諭してくれる。
個人の自由・平等・博愛の役に立たない時代の到来を示唆し、備えるように導いてくれる。
それに敵うことがないことを同時に戒めながら。

キーワードは「データ至上主義」、
そこに潜む危機は、「生き物はアルゴリズムであり、生命はデータ処理である」という教義。
知能は意識から分離しつつあり、意識を持たないものの高度な知能を備えたアルゴリズムが間もなく、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになる。
そうなった時、社会や政治や日常生活はいったいどうなるのだろうか?

いままで 想像したことの無い対応策の無い歴史変革が起きているのだろうか?

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