「高倉健の本」 (2014/11/22)

文字数 692文字

1.「あなたに褒められたくて」 1994年6月5日 第2刷 集英社文庫
2.「南極のペンギン」 2001年2月16日 第1刷 集英社
3.「旅の途中で」 2003年5月30日 第1刷 新潮社
番外.「高倉健とすばらしき男の世界」1999年5月21日 第1刷  集英社



健様の本は、あの語り口そのままが文字になっている。
短いセンテンスで美文が貫かれている。
映画スターに止まらなかった健様の文才は、そのまま彼の生の気持ちを伝えてくれる。

【あなたに褒められたくて】
内容は、見事に映画のことばっかり、映画でどうやって人々を感動させることができるかの話でいっぱいだ。
これだけ自分のこと、映画のことを書いてエッセイ賞(第13回日本文芸大賞)を貰っている健様。
不器用・・??とんでもない才能だ。

【南極のペンギン】
子供に語りかける絵本の形式とはいえ、内容は映画ロケで知り合った世界人達との心温まる交流が綴られる。
だから健様の映画、人柄を知らないとつまらない。
相変わらずの語り口調文章、ちょっと難しい漢字にはすべて仮名がついている。
唐仁原教久さんの画がポカポカ気分になる。

【旅の途中で】
1996年から2000年まで5回にわたってニッポン放送で流されたラジオ番組
「高倉健 旅の途中で・・・」をベースにした書下ろし。
映画の話が満載です。
比叡山大生阿闍梨 酒井様との対談、それに対する酒井様のコメントが胸に響く・・・
・・・自分に課せられた人生。仏様からいただいた人生を、「これだけ燃え尽きました」 
高倉健はそう言って逝ける、数少ないお人やと思います…(2000年12月) 

もう一度、いや何度も健様の本を読み返します。
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