限界にっぽん (2014/6/23)

文字数 363文字

2014年3月27日 第1冊
著者:朝日新聞経済部
岩波書店



アベノミクスの胡散臭さと同居する将来を思う際の閉塞感をこの2年近く引きずっている。
朝日新聞の調査報道(2012年8月~2013年11月)のもとづいた記事をまとめたのが本書。
この種の記事の賞味期限を考えればいくぶん旧聞にもなりそうだが、
2014年の今につながる恐ろしさに満ちている。

ソニーはじめ大手企業に設けられた「追い出し部屋」の実態、
グローバル企業への選択が生き残りの道だとしても、働き手の疲弊は一層加速する現実、
成長戦略に潜む特定層への偏った支援、
何も打つ手のない多くの小・零細企業、
たどり着く先は「貧困と生活苦」。

残念ながら、朝日新聞の取材チームは所詮エリート集団、上から目線にイラついてくる。
今の「限界」に至るまで何も警告を発していなったマスコミの責任も大きい。
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