灰色の密命 1919年三部作 ② (2017/9/17)

文字数 504文字

2017年3月15日 第1刷発行
著者:ロバート・ゴダード 訳:北田絵里子
講談社文庫



歴史ミステリーまたは古典的スパイサスペンスを売りにする宣伝コピー。
確かに、第一次世界大戦後のパリ講和条約における平和条約締結過程に関しては極力史実に基づいている(ようだ)。

第一部で英国外交官の父の不審な死を調査するなかで、残存するドイツスパイ組織の抗争に巻き込まれる主人公。
第二部では真相追求のため敵対する組織への二重スパイに身を挺する主人公・・・と云うテーマだったが、途中から一匹狼ヒーローに変身する。
後ろ盾となるはずの英国秘密検察局にもスパイが潜り込み、結局はだれにも頼ることなく孤軍奮闘する主人公。
新たな敵として日本代表団の伯爵が登場する。
政敵の西園寺侯爵を出し抜いて日本の政権を握る悪の本山登場というわけだ。
満州鉄道、東洋拓殖の利権で私腹を肥やす伯爵一味と、ドイツスパイ組織に立ち向かう主人公。
すべての謎はその源流を日本にさかのぼることになる・・・・第三部はお待ちかね日本での最終決戦となる。
主人公の生い立ちにも何やら怪しい情報が?
不死身のヒーローの驚くべき秘密! ジェームス・ボンド物語のような展開になるのだろうか?
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み