FACT FULNESS ファクトフルネス (2019/8/15)
文字数 1,367文字
2019年1月15日 第1版第1刷発行 1月25日第1版第4刷発行
著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
訳:上杉周作、関美和
日経BP社
章前にクイズが出される、13問のクイズ(3択回答)によっては読者はチンパンジー以下と判断されることになるかも。
チンパンジーであれば無作為に回答しても正解率は33%、人間たちは果たしてどうか?
例えば
《世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でどう変わったでしょうか?》
A.約2倍になった
B.あまり変わっていない
C.半分になった
国別の正解率で最高だったのがスウェーデンで21%これはチンパンジー以下、ちなみに日本は10%!
正解は C.の 「半分になった」。
このクイズには、世界の大企業幹部も、科学者も、政治家もほとんどがチンパンジーに敵わなかったというから、もし正解できなくても落ち込む必要はない。
どうやら人は 自分の周りの世界をドラマチックに見たがる傾向があるようだ、そこには正確さ(FACTFULNESS)はない。
本書では「ファクトフルネス」という習慣を毎日の生活に取り入れ。訓練を積むことによりドラマチックすぎる世界の見方をすることなく、事実に基づく世界の見方ができるようになる。
たくさん勉強しなくても世界を正しく見られるようになる。
判断力が上がり、何を恐れ何に希望を持てばいいのかを見極められるようになる、取り越し苦労もしなくて済む。
今まさに、国と国との経済戦争のなかで様々な情報が飛び交ってその真相や意図が見えにくくなったり、読み違える危険性が高いなか、僕としてはとても面白い考え方を教えてもらった、さっそく毎日意識して使っていこうと思っている。
さて、ではファクトフルネスとは何なのかというのが本書なのだが、本書では親切にも詳細の解説・説明の本文の後でダイジェストのような、
「ファクトフルネスの大まかなルール 10条」というのが提供されている、以下の通りだが、もちろんこれだけで全貌を理解できるのであればいいのだけれど・・
1.分断本能を抑える (大半の人がどこにいるかを探そう)
2.ネガティブ本能を抑える (悪いニュースの方が広まりやすい)
3.直線本能を抑える (直線もいつか曲がることを知る)
4.恐怖本能を抑える (リスクを計算しよう)
5.過大視本能を抑える (数字を比較しよう)
6.パターン化本能を抑える (分類を疑おう)
7.宿命本能を抑える (ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう)
8.単純化本能を抑える (ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう)
9.犯人捜し本能を抑える (誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じよう)
10.焦り本能を抑える (小さな一歩を重ねよう)
著者ハンス・ロスリングはスウェーデン生まれの団塊世代(1948年生まれ)、医学、統計学、公衆衛生学の権威。
すい臓がんのため2017年亡くなっているが、癌発見後に本書の執筆を開始、息子たちの協力もあって原稿を完成させたが、著者は本書の発刊を目にすることはなかった。
著者の執筆のストーリーがあまりにもドラマチックすぎるが、本の内容は真摯でかつユニーク、
情報過多のなかでの無知が多い現代人に役立つものだと痛感した。
著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
訳:上杉周作、関美和
日経BP社
章前にクイズが出される、13問のクイズ(3択回答)によっては読者はチンパンジー以下と判断されることになるかも。
チンパンジーであれば無作為に回答しても正解率は33%、人間たちは果たしてどうか?
例えば
《世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でどう変わったでしょうか?》
A.約2倍になった
B.あまり変わっていない
C.半分になった
国別の正解率で最高だったのがスウェーデンで21%これはチンパンジー以下、ちなみに日本は10%!
正解は C.の 「半分になった」。
このクイズには、世界の大企業幹部も、科学者も、政治家もほとんどがチンパンジーに敵わなかったというから、もし正解できなくても落ち込む必要はない。
どうやら人は 自分の周りの世界をドラマチックに見たがる傾向があるようだ、そこには正確さ(FACTFULNESS)はない。
本書では「ファクトフルネス」という習慣を毎日の生活に取り入れ。訓練を積むことによりドラマチックすぎる世界の見方をすることなく、事実に基づく世界の見方ができるようになる。
たくさん勉強しなくても世界を正しく見られるようになる。
判断力が上がり、何を恐れ何に希望を持てばいいのかを見極められるようになる、取り越し苦労もしなくて済む。
今まさに、国と国との経済戦争のなかで様々な情報が飛び交ってその真相や意図が見えにくくなったり、読み違える危険性が高いなか、僕としてはとても面白い考え方を教えてもらった、さっそく毎日意識して使っていこうと思っている。
さて、ではファクトフルネスとは何なのかというのが本書なのだが、本書では親切にも詳細の解説・説明の本文の後でダイジェストのような、
「ファクトフルネスの大まかなルール 10条」というのが提供されている、以下の通りだが、もちろんこれだけで全貌を理解できるのであればいいのだけれど・・
1.分断本能を抑える (大半の人がどこにいるかを探そう)
2.ネガティブ本能を抑える (悪いニュースの方が広まりやすい)
3.直線本能を抑える (直線もいつか曲がることを知る)
4.恐怖本能を抑える (リスクを計算しよう)
5.過大視本能を抑える (数字を比較しよう)
6.パターン化本能を抑える (分類を疑おう)
7.宿命本能を抑える (ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう)
8.単純化本能を抑える (ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう)
9.犯人捜し本能を抑える (誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じよう)
10.焦り本能を抑える (小さな一歩を重ねよう)
著者ハンス・ロスリングはスウェーデン生まれの団塊世代(1948年生まれ)、医学、統計学、公衆衛生学の権威。
すい臓がんのため2017年亡くなっているが、癌発見後に本書の執筆を開始、息子たちの協力もあって原稿を完成させたが、著者は本書の発刊を目にすることはなかった。
著者の執筆のストーリーがあまりにもドラマチックすぎるが、本の内容は真摯でかつユニーク、
情報過多のなかでの無知が多い現代人に役立つものだと痛感した。