日本に住んでる世界のひと (2023/4/30)

文字数 751文字

2022年11月30日 第1刷発行 2023年1月25日 第2刷発行
文と絵:金井真紀
大和書房


日本で暮らす外国人が276万人ほどいるそうだ、一方日本の人口は50年後 8000万人に減少する。
というような視点から本作を読んでみるのは大きな間違いであるし、だからと言って政府とマスコミがこぞって自画自賛する「日本良い国物語」とも違う。
ただただ真剣に外国人がなぜ日本に来たのか、どんな生活をしているのか、これからどうするのかを訪ね訊いていく中で日本が抱える問題点が世界視野に立ってあぶり出されていく仕掛けになっている。

独自の味ある文章・表現と、本作の見どころである人物イラストが、自分も世界の中の一人だと思い出させてくれた。
それにしても、いろんな人生があるものだな。

18組(20人)のレポートを僕なりに一言でまとめた、以下に記しておく。
1.日本にはなくなった村社会(マケドニア)
2.一期一会(フィリピン)
3.いらない情報は外に出す(モルディブ)
4.今の中国は嫌いだが中国人の誇りを持つ(華僑)
5.究極の格差の国(バルバドス)
6.ジェノサイドの生き残り(アルメニア)
7.差別をやめてプルコギを食べよう(韓国)
8.国は小さいが世界を大きく捉える(アイスランド)
9.すべて神の計画(長崎神父 イタリア、スペイン)
10.熱く働き動き続ける(内モンゴル)
11.過ぎたことに足を取られない(東ティモール)
12.叶う夢もあり叶わない夢もあるのが人生(セネガル)
13.民主化への道は遠い(ミャンマー)
14.小さくても怯まない(エストニア)
15.異文化には真面目に接しなければいけない(メキシコ)
16.日本難民認定率1%未満(コンゴ民主共和国)
17.母娘三代の因果は巡る(アメリカ)
18.30年以上のドレッドヘアー(南アフリカ)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み