永続敗戦論 (2014/7/22)

文字数 456文字

2013年3月初版  2014年5月第12刷
著者 白井聡
太田出版



サブタイトルは「戦後日本の核心」。
読後、数年間モヤモヤ悩んでいたり、天啓に触れたような錯覚になったりした心の混乱が
すっきりとまとめられた想いが強かったものです。

太平洋戦争後の「戦後」が本書のテーマになっています。
とはいえ、戦後70年になろうとしている今でも、戦後に執着する民族も珍しいでしょう。
…と言うところが実は僕が(そして多くの方々が)抱いていたフラストレーションの
根源だったみたいです。
そんな苛立たしい状況を冒頭から「侮辱の中に生きる」と指摘されました、
まさにその言葉は適切でした。
平和と経済繁栄を謳歌した日本に陰りが出て、沈滞化が進行している今、
真剣にアメリカの属国のくびきから脱する道を歩むことが大切です。

もしかしてもはや手遅れなのかもしれないけれど、
無意味なことであろうと、それはしなければいけない、
世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないために
…ガンジーの言葉が鮮明に耳に残りました。
日本を憂う人すべてにお勧めします。
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