雑談力 ストーリーで人を楽しませる (2016/10/28)

文字数 405文字

2016年10月28日 第一版第一刷
著者: 百田尚樹
PHP新書



さすがアジテーター百田尚樹の面目躍如の一冊だ。
雑談の決め手は《 話し方》だと言い募る一方で、
長年のテレビ作家で培った軽妙ネタをサンプル紹介してページを埋めていく。
《話し方》の指南はというと、常識的なノウハウに終始していて今更参考になるものでもない
………起承転結が基本、つかみ が大事、質問から入る、常識を揺さぶる、単純な蘊蓄は退屈
などなど、どこからか拝借してきたようなお説ばかりだ。
今や、世に聞こえるベストセラー作家の威光でイージーなハウトウ本を出したお粗末かな?
・・・と思ったところ、なんと最後の最後の二十ページで ( 第4章「親友とする真面目な話」として) 以下の主張が飛び出してきた。
◉南京虐殺は無かった
◉従軍慰安婦問題はデマだ
◉首相の靖国神社参拝は正しい

もちろん雑談力とは全く関係のない話題だ。
剛腕アジテーターの真髄を垣間見た思いがした。
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