サマーキャンプ 潜入捜査官・高階紗香の慟哭 (2016/6/2)

文字数 535文字

2016年4月20日 第1刷発行
著者:新宮広明
幻冬舎



ポリスストーリーが好きなので新しい情報には敏感にしている。
近年の当該ジャンルのブーミングは「女デカ」に尽きるだろう。
「ストロベリーナイト」の姫川玲子はじめ捜査係刑事はもとより、機動捜査隊、プロファイラー、特殊部隊SAT,SITにおいても女性の活躍が目覚ましい(小説の世界ではあるけど)。

そして本作は潜入捜査官・・・と新聞広告で紹介されていた。
幻冬舎はこの手のプロモーションをきちんと実施するいい出版社だ。
ただし、本の内容まで広告のとおりとは言えないのはビジネスの常識でもある。
キャッチコピーに曰く・・・「読者は3回騙される!!!」、 
そして「集団心理の機微をうがつ、骨太社会派ミステリ」
サブコピーには 「潜入先は新興宗教施設。ターゲットは、連続殺人事件解決の鍵を握る教祖」
何のことはなし、広告でほぼストーリーの骨子をばらしている(あとから気づいたのではあるが)。

内容については批評する気にもならない。
プロットにしろ、潜入刑事の存在感にしろ、犯人のプロファイルにしろ、捜査活動のリアリティにしろ まるで稚拙に尽きる。

ひとつだけ正しかったのは  《読者は3回騙される》という紹介だった。
不良品を騙されて読まされてしまった。
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