W県警の悲劇 (2021/2/5)
文字数 661文字
2021年1年15日 初刷
著者 葉真中顕
徳間文庫
本書も新聞広告に惹かれて手にしたものだ、懲りない性格なのだ。
そして、なかなか宣伝文句通りのお楽しみにまでは至らないということだ、今だに。
本書は表紙や宣伝帯コピーからはかなり下品な印象を受けたし、タイトルも際どい。
僕の直感では「Wの悲劇」への 何らかの関りがあるのかな?という予断があった。
「Wの悲劇」はと言えばどうしても薬師丸ひろ子さんのシネマが僕には強烈であり、もしそうであれば本作は「女性の強さ」がテーマであるだろうと云うくらいの予想はあった。
本書は短編6作、それもかなり密接度の高い連作形式として一つの主張が感じ取れる、
それはやっぱり「女性の社会的差別打破」だった。
今(2021年2月5日)まさしく「森五輪実行委員長」の女性差別発言が世界を巡りまわっているなかで読み終えたのは何かの因縁だろうか。
宣伝コピーにもあるように「ネタバレ絶対厳禁」であるし、ネタバレする悪意も持ち合わせていないが、要するに叙述的トリック尽くしだ。
というと、それを意識して読み進むことになるが、それでもこのトリックにはまってしまうだろう、恐らくは。
ということでこれ以上深くレビューすることもできないのだが、いわゆる県警物語であり、読者を欺くトリックが目玉であり、伏流として女性応援、差別打破が仕掛けられている。
と言って横山秀夫さんの県警小説とはまるで違う、タイトルだけで誤解しないようにしたい
(表紙のイラストからしてそんなこともないとは思うけどね)。
偽りのない感想として…「女性は怖い」だった。
著者 葉真中顕
徳間文庫
本書も新聞広告に惹かれて手にしたものだ、懲りない性格なのだ。
そして、なかなか宣伝文句通りのお楽しみにまでは至らないということだ、今だに。
本書は表紙や宣伝帯コピーからはかなり下品な印象を受けたし、タイトルも際どい。
僕の直感では「Wの悲劇」への 何らかの関りがあるのかな?という予断があった。
「Wの悲劇」はと言えばどうしても薬師丸ひろ子さんのシネマが僕には強烈であり、もしそうであれば本作は「女性の強さ」がテーマであるだろうと云うくらいの予想はあった。
本書は短編6作、それもかなり密接度の高い連作形式として一つの主張が感じ取れる、
それはやっぱり「女性の社会的差別打破」だった。
今(2021年2月5日)まさしく「森五輪実行委員長」の女性差別発言が世界を巡りまわっているなかで読み終えたのは何かの因縁だろうか。
宣伝コピーにもあるように「ネタバレ絶対厳禁」であるし、ネタバレする悪意も持ち合わせていないが、要するに叙述的トリック尽くしだ。
というと、それを意識して読み進むことになるが、それでもこのトリックにはまってしまうだろう、恐らくは。
ということでこれ以上深くレビューすることもできないのだが、いわゆる県警物語であり、読者を欺くトリックが目玉であり、伏流として女性応援、差別打破が仕掛けられている。
と言って横山秀夫さんの県警小説とはまるで違う、タイトルだけで誤解しないようにしたい
(表紙のイラストからしてそんなこともないとは思うけどね)。
偽りのない感想として…「女性は怖い」だった。