光 (2013/10/26)

文字数 442文字

2008年発表、2013年10月25日集英社文庫第1版
著者:三浦しをん



人間の暗黒部分に光を当てたヘビーな小説だ。
夜中の津波災害で伊豆諸島の、ある小さな島が全滅する。
奇跡的に生き残ったのは3人の中学生、灯台守の老人、漁に出ていた中学生の父と観光客。
中学3年の男女は早熟なカップルで夜中にあいびき中だった、中学1年の男の子はそれを尾けていた。
この中学1年坊は父親のDVにさらされていた、そして父は生き残った漁師。
生き残った観光客が女の子をレイプしようとし男の子が殺害する、
それを目撃した中一坊が証拠隠滅する。

そして20年後、
女の子は有名女優になり、男の子は公務員、中一坊は渡り工員。
大きな暴力に魅入られた3人が再び回り合うとき、狂気が帰ってくる。
詳しくは実際に・・・。
読み始めて、これが三浦しをん作品かと戸惑ってしまった。
天童荒太さん、または吉田修一さん(ダークタイプ)と見紛うタッチとストーリだったから。
現実に起きる犯罪のルーツが、もしかしてこのストーリーのようだったら警察も大変だな。
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