日本戦後史論 (2015/3/22)

文字数 534文字

2015年2月28日 第1刷
対談集:内田樹、白井聡
徳間書店



団塊世代の論客 内田樹さんと、「永続敗戦論」でその叡智を知らしめた新進の政治学者 
白井聡さんの超過激な対談集です。
昨今、毎日の政治憂鬱にいい加減切れそうな方にはお奨めの清涼剤のような1冊です、
ぜひお試しあれ!

戦後70年の節目となる今年、集団的自衛権をもって解釈改憲を先行しようとする安倍内閣、
いや安倍さん本人への洗練された罵倒が満載です。
アメリカに敗戦した事実を否認し続けた70年間、
一方では対米従属し、
その見返りとして対米自立のイリュージョンバランスを維持してきた日本。

しかし今や、アメリカの東アジア戦略上の最大のリスクファクターとなってしまった
安倍首相の細部にわたる考察が興味深いものでした。
お二人は、アメリカによる安倍首相失脚工作はもうすぐ間近とみています。
しかし、これも目新しいことではなく、いままでの日本政権担当者と似たような運命ともいえるのでしょう。

過激度極まって、アメリカ第51州の可能性にまで及ぶ過激論は
今どき珍しい知的興奮を感じてしまいました。

簡単に各章のタイトルを記しておきます:
1.なぜ今、戦後史を見直すべきなのか
2.純化していく永続敗戦レジーム
3.否認の呪縛
4.日本人の中にある自滅衝動
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