アーモンド (2020/5/7)
文字数 550文字
令和元年7月20日 初版第1刷発行 令和2年4月10日 第4刷発行
著者 ソン・ウォンピョン 訳 矢島暁子
祥伝社
2020年本屋大賞翻訳小説部門の第一位、
大賞には大きな敬意を払って毎回手にしているが、翻訳小説部門は評価が不適当なときもあったりなので、その都度の決定に委ねている。
今作は韓国で圧倒的人気だったというソン・ウォンピョンさんデビューの本作が受賞した。
2020年アカデミー作品賞(監督賞.脚本賞も)の「パラサイト 半地下の家族」に象徴されるように、今韓国がグローバル価値を高めている。
その勢いを本書もいかんなく発揮してプロフェッショナルな満足感を持つことのできる小説だった、著者は映画界での活動していると聞くと、いずれ本作も映像化され、これまた世界を驚かせることになったりするのではないかと思ってしまった。
物語りは、脳の先天的な不都合から感情を認知できない少年、
幼児期に誘拐され劣悪な環境で育った純粋無垢な少年、
この二人の再生と命の大切さを描いている。
この二人の奇妙な友情が育まれていく中で、どこからか浮かび上がる二人の怪物の心の変化、
世間の無理解のなかで感情を、愛情を感知していくのだろうか?
波乱万丈学園ドラマにして、生きていくことの不安と喜びを改めて思い出させてもらった。
韓国文学恐るべし。
著者 ソン・ウォンピョン 訳 矢島暁子
祥伝社
2020年本屋大賞翻訳小説部門の第一位、
大賞には大きな敬意を払って毎回手にしているが、翻訳小説部門は評価が不適当なときもあったりなので、その都度の決定に委ねている。
今作は韓国で圧倒的人気だったというソン・ウォンピョンさんデビューの本作が受賞した。
2020年アカデミー作品賞(監督賞.脚本賞も)の「パラサイト 半地下の家族」に象徴されるように、今韓国がグローバル価値を高めている。
その勢いを本書もいかんなく発揮してプロフェッショナルな満足感を持つことのできる小説だった、著者は映画界での活動していると聞くと、いずれ本作も映像化され、これまた世界を驚かせることになったりするのではないかと思ってしまった。
物語りは、脳の先天的な不都合から感情を認知できない少年、
幼児期に誘拐され劣悪な環境で育った純粋無垢な少年、
この二人の再生と命の大切さを描いている。
この二人の奇妙な友情が育まれていく中で、どこからか浮かび上がる二人の怪物の心の変化、
世間の無理解のなかで感情を、愛情を感知していくのだろうか?
波乱万丈学園ドラマにして、生きていくことの不安と喜びを改めて思い出させてもらった。
韓国文学恐るべし。