宇宙のランデヴー (2014/1/22)

文字数 483文字

1973年発表 1985年初版
ハヤカワ文庫SF
著者:アーサー・C・クラーク 訳:南山宏



ヒュ-ゴ賞、ネビュラ賞受賞作品。
先日、原題「グラビティ」という映画を観て本作を思い出した。
本作は、「未知との遭遇」ジャンルの代表的SF名作であるが、
実は作品中に「重力」がかなり詳細に記述されている。
太陽系惑星連合を維持するまでになった人類が出逢う、
遥か遠くの惑星群から飛来した得体の知れない巨大な円筒。

この円筒(直径20㎞)の宇宙船に着陸して調査するのが調査船「エンデヴァー号」。
人類初めての知性との遭遇、それもかけ離れて高い知性の生物とのコンタクトが
作品のテーマになっている。
このシリンダー状宇宙船の中を調査する隊員たちが先ず遭遇するのが「重力」。
シリンダー型宇宙船の内部を文章だけで読み進む中、
想像し構築する未知の知性と宇宙船の機能に痺れてしまう。

この宇宙船の目的は何か?
太陽系惑星連合にとっての脅威になるのか?
その対策をどうするべきか?

40年前のSF だが、今になってみると人類はほとんど宇宙に進出できないままにいる。
だからこそ、なおさらSF小説の大切さ、切なさが想われる。
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