フィンランド人がなぜ〈学校教育〉だけで英語が話せるのか (2020/9/7)

文字数 772文字

2020年3月26日 第1版第1刷 発行
著者 米崎里
亜紀書房



最近 僕にとって気になる国フィンランド、
本のタイトルを見て絶句した、「フィンランドの人は英語が話せるんだ!」
そして、フィンランドだったらそうかもしれないな・・・と変に納得した。
でもどうやったら、農家のおばちゃんやガソリンスタンドのおじさんが外国人に英語で
対応してくれるようになるのか?
今僕が住んでいる町のおばちゃん・オジサンを想像すると、それは世にも不思議な謎だった。
身近な疑問をもってする読書はよくよく身につくものである、以下が僕が知り得、思い知ったことだ。

■フィンランドは近年 国家の政策として教育の重要性を具体化し、教育概念を改革してきた。
■その一環として外国語、特に英語の教育を進化させてきた。
■小・中学校の義務教育課程での少人数単位での(10名程度)インプット・アウトプット教育。
■英語教師(に限らずすべての教師)は社会的にも職業としても大きな満足を持っている。
■その教師はすべて修士資格を持ち英語教育に関する優秀なプロとして認められている。
■教員の給与レベルは決して高くないが、授業のみに携わり自由な時間が多い。

著者によれば、中学三年の英語力は日本の大学生と同じとのこと、
高校、大学に進む生徒の英語力は推して知るべしである。

振り返れば、英語の入試対策を民間に託する日本の受験生たち、それも「身の丈に合ったように」と諭される。今年2020年から小学校での英語授業が始まった日本だが、あまりにも遠い先を歩むフィンランドの教育事情に呆然とするしかない。
ちなみに、フィンランドには英語教室。英会話学校などの民間機関は皆無だそうだ、
義務教育で英語が話せるようになるチャンスがあるのだか、そりゃ当たり前だ。
身の丈に悩むこともないし、もともと大学まで教育費用は国の負担で無料なのだから。
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