ナイン・ドラゴンズ (2014/3/24)

文字数 427文字

2014年3月14日 第1版
講談社文庫
著者:マイクル・コナリー  訳:古沢嘉通



海外ミステリーシリーズではもはや「レジェンド」になったハリー・ボッシュ シリーズ、
待ちに待った新作だ。
ボッシュ長編ストーリーとしては「エコーパーク」以来7年ぶりになる。
タイトルからも察することができるが、今作でボッシュは香港で一暴れする。
刑事としてすべての人生をロスの犯罪撲滅に捧げた主人公が外国の地に赴くのには
大きな理由がある。
ボッシュのたった一つの弱点である「娘」がギャングに誘拐される。
彼は自分のアキレス腱を知り抜いているがゆえに、敢えて権力の及ばない香港で
死神に命を預ける。
さてその顛末は・・・

いつものように残り30ページからの怒涛のどんでん返しもちゃんと用意されている。
今作ではリンカーン弁護士、義理の弟ミッキー・ハリがボッシュのために
きっちりと役目を果たすのも読みどころだ。
いろんな楽屋落ちも、長寿シリーズならではのファンサービスになっている。
いや~、面白かった。
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