謀略の都 1919年三部作① (2017/9/8)

文字数 559文字

2017年1月13日 第1刷発行
著者:ロバート・ゴダード 訳:北田絵里子
講談社文庫



文庫分6冊、本作に続いて「灰色の密命 上・下」、「宿命の地 上・下」で完結する長編大作、 《1919年三部作》。
歴史ミステリー、ヒストリカル・スパイ・スリラーと称する大時代的な小説はロバート・ゴダードならではのクラシカルでメロドラマチック。
物語は第一次世界大戦終結により戦勝国が自国の利益(分け前)を主張するパリ講和会議の真っただ中から始まる。
主人公は英国軍パイロットで前線に参戦し最後は撃墜され捕虜になった若き英雄マックス中尉。
外交官であるマックスの父がパリ講和会議のさなか不慮の事故死に遭遇したことを不審に思った主人公が一人で事件解明に動く。
パリ会議に巣くう魑魅魍魎に臆することなく猪突猛進する主人公が出会う数々の敵とトラブルが読みどころだ。
英国、フランス、アメリカ、ロシア、そして日本の全権代表の会議の水面下で争われる諜報活動、主人公が意図せずそんな闇の争いに巻き込まれていくところもゴダードのお得意のところだ。
第一部「謀略の都」では父の死の真相が解明されるまで、しかしそこにはさらなる秘密が隠されているのではないかと疑う主人公、
続いて第2部「灰色の密約 上・下」では本格的エスピオージュの世界に飛び込む主人公の活躍になるようだ。

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