自動車会社が消える日 (2018/8/25)

文字数 687文字

2017年11月20日 第1刷発行、2018年7月15日 第5刷発行
著者:井上久男
文春新書



本書でいう「自動車会社」というのは日本の会社のこと、
つまりはトヨタ、日産、ホンダ、マツダ。
しかし、日産はすでにルノー傘下であり、マツダはフォード系列だとすればトヨタ、ホンダに関してのことらしいが、どっちにしても物騒な話だ。
と思ってみたが、すでに電機業界ではシャープ、東芝がその道筋を歩んでいることを思えば、ありえない話でもない。
キーワードは: 
自動車産業100年に一度のパラダイムシフト、「EV」、「自動運転車」の開発。 

本書は以下の章立てでその破壊的未来を想定して見せる:
第1章 スマホ化するクルマ
第2章 バーチャル・エンジニアリングという脅威
第3章 合従連衡 2000万台規模の攻防
第4章 トヨタ自動車 巨人の憂鬱
第5章 VW 史上最大の改革
第6章 日産 ゴーンが抱く世界一という野望
第7章 ホンダ ソフトバンクに刺激されるDNA
第8章 マツダ 危機こそが革新を生む

パラダイムシフトとは、車の電脳化進展により求められる技術が「機械」よりも「ソフトウェア制御」に比重が移り、今までの強みが弱みに変わること。
例えば不正問題を契機にVWは車を作るという発想から転じてモビリティ・サービスのプラットフォーマーを目指す改革に進んでいる。
そこで日本の自動車企業はどんな将来を描いていくのか?
クルマ産業が直面している未曽有のクライシスは、ただ自動車産業ひとつの問題でなく、
日本すべての産業・企業の問題でもある。
タコつぼに身を隠してガラパゴスになることのないようにね、ジャパニーズ・ビジネスマン。
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