読者と書き手では創作論の方向性は違う

文字数 1,293文字

 こんなの戦う方がアホだと思った話。

 大抵の書き手の創作論は読者を無視している。
 向けは賞や公募の審査員向け。
 なのでやれマナーがどうの、自分ならこう書くというどうでもいいことばかり言いう。
 君たちがどんなこだわりを持って、何を書こうが読者からしたらどうでもいいこと。
 読者はマナーだの整ったツマラナイものよりも”面白いものが読みたい”ただこれだけ。
 そしてこれは最低ライン。

「面白いものが書けているわけでもないのに、何いっちょ前にマナーだのルールだの言ってるの?」
「大して面白いわけでもないのに、なに自分はこう書くなんて偉そうなこと言ってんの?」
 読者はこう思うだろう。
 作者自体にファンがいる人ほど、くだらない創作論は呟かない。
 それで得られるのは、同じ書き手ファンなんだよね。
 
 俺もそんなどうでもいい創作論もどきを呟いている人の作品を読もうとは思わない。

 創作論というのは、読者の心をつかむ方法や効果的な構成、書き出し一文で印象に残るには? などの話しのことを言う。曲がり間違っても三点リーダーの使い方や字下げの話しではない。
 そもそも間を表現できる人には三点リーダーは必要ない。
 最低限、字下げのみ知っていればいい人。これが本当の巧い人。文章力のある人なのだ。

 いつも”○○は言った”となってしまうという悩みに対して、創作論を語るとする。
 例えば三人いることを表現するとしよう。
 
**

 この現場は何かおかしい。
 俺は三日前のことを、思い出していた。

「この四角い箱が、いつの間にか丸くなるって本当か?」
 腕組みをしフローリングに転がる箱を眺めていた俺は、突然後ろから話しかけられて、そちらを振り返った。
「なんだって?」
 初めて聞く話である。
「今、校内で噂になっているらしい」
 そこへ、
「そんなバカなことあるわけないだろう」
と俺の幼馴染であり、同級生の菱形が横から口を挟んだ。
 この時、この教室にいたのは俺と山村と菱形の三人だけであった。

**
 これでいちいち○○は言ったなどの言葉を加えずとも、三人を紹介することが可能。
 この後、主人公が名前を呼ばれれば、主人公の名前が確定する。そして誰が話しているのか書かなくても分かる。
 こういう話をするのが創作論ということ。

 さて、連日RT作業がメインになってしまい、このエッセイを更新するのが唯一の楽しみとなっている。これはまずい状況だよね。作品も更新したいし、レビューまとめのURLの位置も直したいし。
 現在バラバラなのだよ。
 そして相互愛呟きも出来ていない。

 ところで、心情を書くのが苦手な人にはエッセイを書くこと。
 表現力や文章力に乏しい人には、感想やレビューを考えながら書くこと。
 話題の少ない人には、常に深く考えてアウトプットすることをお勧めする。
 話題は自分の日常に転がっていて、いくらでもある。
 Twitterだったらトレンドを見るのも良いけれど、ニュースを見たり、自分のエッセイを読み返して話題を見つけるのも良いだろう。
 何にしても、答えは自分の中にある。
 昨日のエッセイは誤字が数か所あった。今から直そうと思うのだった。
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