気が滅入る朝

文字数 935文字

 レビュー活動が自分に齎したものは一体なんだったのだろう? 
 レビューなんか関係なく繋がれる何かを求めていたはずなのに。
 それはそれとして。
 どうにもならないことがあることを知った。
 自分はただ、そんなことないよと伝えたかった。
 けれども、構えさせたのかも知れない。
 勇気づけてあげたいと思った。疲れ切った君を余計疲れさせただけなのだろうと思う。
 TLを見た時、仔猫の動画がたくさんあって。確かに癒やされるなあって思った。猫の話をしようと思っていたんだよね。
 でも創作の話を振られて『気にすることない』と伝えるつもりでいたけれど、これはって思った。

 この感覚、知ってるって。
 自分は内容のない話に価値を感じてないとは言うけど、それはあくまでも一般的な話なんだよね。
 だって、好いた相手の話ならなんだって楽しいでしょ?
 他愛ない話をしようとしていた自分は打ちのめされた。その意味を何より理解しているから。

 そして、2年前からという言葉を見ていて思ったことがある。
 自分があの頃、色んなことをこなせていたのは側にいてくれた人がいたから。
 どの時期の話なのかは定かではないけれど、ある企画を通してレビューを書いていた時、おつき合いしている相手がいた。
 俺が頑張れたのは、その子に時間を作ってあげたかったから。ただ、これも一人相撲だったんだなと落胆した。

 凄く蛋白で素っ気無い人だった。
 自分はそれでも、頑張っていたら何か変わると信じてた。今思えば、初めの時点で『素っ気無いね、嬉しくないの?』って聞けば良かっただけ。
 自分にはその勇気はなかった。
 俺といるのは楽しくないのだろうと思ってた。言わなきゃ伝わらないことはたくさんある。今はそれを理解しているつもり。

 俺はね、楽しそうにしている姿が見たかったんだ。それをさせてあげられなかったのは、自分に責任があるのだろうと思ってる。
 他の人とは楽しげじゃないのってイラッとしたこともある。
 まあ、素直になれなかったのには別な理由もあるけど。
 
 女性はね、優しい言葉で配慮で拒絶する生き物なんだよ。そのことをよく知ってる。
 どんな話題を選ぶのかで、何を言わんとしてるのかもわかっているつもり。

 仕事だ。途中だけど、午後もがんばろ。
 
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