充実した連休だったとは思う

　14日間も休みってそうそうないだろうなと思いつつ。
　子供の頃は、大人っていいな自由でと思っていた。
　大人になってみたら、最近ようやく自由になれて思ったことは
『自由と言うのは自分の手でつかみ取らねばならない』
ということ。

　昨日はPCの調子が悪かったので、タブレットで『竜とそばかすの姫』を観ていた。
　予告の時から少し気にはなっていたんだよね。
　奥行きを出すにどうしたのか？　とかそういう話も見ていたので。

　やっぱりね、瞬間的に惹かれるものは自分に合うものだと思うのよ。
　細田 守監督の作品で好きで何度も観ていたのはサマーウォーズ。
　他のも何作か見たことはあるんだけれど、俺には合わなかった。
　
　たぶん、SNSの在り方に関係する作品に惹かれるのだと思う。
　アンドロイドとかね。

　主人公は普通の女の子。母親を事故で亡くしてから心に傷を抱えて生きている。
　そんな彼女の幼馴染みはイケメンでモテ男。
　親友はちょっと性格の悪そうなやり手のプロデューサー（女子高生のはず）
　他にも重要な人物はたくさんいるが、その繋がりは段々と見えてくる。

　世界は自分に味方してくれないと思っていた主人公にはたくさんの味方がいる。
　主人公が隠せていると思っていたことも、みんなは知っていた。

　自分に自信がなくて、現実世界では弱気で内気な彼女が『Ｕ』という仮想世界で第二の人生を歩き始めた。初めは変な歌と言われていた彼女の歌は次第に人の心を掴み、フォロワー数も凄いことに。
　現実世界ではハプニングに見舞われたりもし、親友がその危機を救ってくれたりと心温まる部分もある。
　同時に父と子の関係も変化する。
　
　主人公を大きく変えたのは、ある人物との出会いがきっかけだった。
　この世界の中には警察のようなものはなく、秩序が乱されていると勝手に結成されたなんとかってのが、悪を征していた。そんな彼らにも負けない存在である『竜』。彼は執拗に追いかけられ、追い詰められていく。
　その間にもロマンスを感じる部分は多いが。
　その正体が分かった時、物語はクライマックスへ。

　この竜の中身の子がイケメンなんですよ！
　こいつの親父はクソだけど。
　彼の叫びは、現実なんだろうなと思う。でもね、今の法律では他人の子を簡単に助けることは不可能。
　未成年者略取などで逆に捕まってしまったりするので。
　そう考えると、相手がいくら常識人でまともな優しい大人であっても、子供には逃げる場所がない。
　助けてくれる大人なんていないの。
　助けたくても助けられないのが現実だから。
　法律が人を助けているかのように見えて、人を苦しめている。それが現実。

　自分の命は自分のもの。
　身体ももちろん自分のもの。
　だれからも傷つけられない社会を望む。