ちょっぴり元気

文字数 893文字

 いいね貰った。
 たったそれだけんことだけれど、とても嬉しい。
 凄くね。
 やっぱり好きだなと思うの。

 臆病の度を越えていると思うかもしれないけれど、既読がついているか確認するのも怖いし。
(だって、諦めなきゃいけないから)
 ページに行くのも怖い。
(誰かと仲良くしているの見たくないし)

 そんな人なの?
 そんな人ですよ。

 過去に言わなかったのは言うべきじゃないと思っていたから。
 だって相手が楽しそうにしているのに、水差すのは違うし。
 心狭いのはカミングアウト済みだけれど。

 でもあの人の場合は妬かないとか言っていたので、妬いていると言ったところで分かってもらえそうにないとは思っていた。はじめから運命の相手の話とかされたしね。
 結構平気で酷いことも言うし。仮に嫌われたかったとしても、それは酷いんじゃない? って思ったりはした。そんなこと言う人が自分を好きと言ってくれたところで信じることなんてできないでしょ。
 分かってない人なんだよね。
 先の事考えない人。
 誰よりも俺の性格を理解してくれていたけれど、ならばどうして「俺が言われたこと忘れられない」ってこと考慮しなかったの? って思う。自分は許されないみたいに言っていたけれど、そうじゃない。
 忘れることが出来ないから、ずっと刺さったままなの。
 喧嘩腰で言ったからって全く思っていないことなんて言えないでしょ。そんなに相手をダメだと思っているのに、好き? 信じられるわけがない。そうじゃない? ってずっと思っている。

 でもそんな自分にも変化はあった。
 ずっと幸せ祈れなかったけれど、祈れるようになった。
 それはたぶん、今自分にとても好きな人がいるからだと思う。
 忘れられなくても、拘らなくていいということなんだと思う。

 あの子にイラついたことはない。焦ったことは多々あるけれど。
 伝わらなくて、言葉が足りなくて、すれ違うことが辛い。
 ねえ、まだ希望はあるの?
 その子のことを思うと涙が止まらなくなる。
 多くは望まないから、離れていかないで欲しいなと思う。

 こういうのが、恋って言うんだろうな。
 じゃあ、あの人を好きだったのはなんだろう?
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