ミステリーを書くのは難しいという話

文字数 801文字

 自分にとってミステリーというと、シャーロックホームズシリーズか松本清張なんだよね。
 けれども、ミステリーへのイメージは『段々と謎が解かれていくようなもの』なんだ。
 じゃあこの二つはそれに該当するかと言えば、しないかなって思う。

 シャーロックホームズシリーズと松本清張のミステリーの共通点は『ヒューマンドラマ』だと思うのよ。
 だからこそ相棒が好きなんだけれど。
 確かにミステリーとして有名だけれど、伏線は散りばめられてはいる。
 でもしっかりとヒューマンドラマ部分も描かれていると思うのね。
 人間関係がもたらした何らかの事件、これが面白いと感じるミステリーの形でもある。

 なので『トリック』とか『種明かし』的な部分にはあまり興味がない。そこはそんなに面白いとは思わないよ。コナンはシャーロックホームズで言う、種明かし部分を誇張したような構成になっているなと思う。
 映画版は逆にヒューマンドラマ寄りかな。

 何にしても個人的な考えでしかないけれど。
 ミステリー(刑事もの/探偵ものなど)を視ていて思うのは、一番気になるのは『動機』だと思うのよ。
 ニュースを観ていても思うんだけれど、何故その人はその事件を起こしたのか?
 動機が全て事件に繋がると思うので、ミステリーでの一番重視する点は『動機』にあるかなと思う。

 ミステリーにするだけならどんな物語も簡単にミステリーにはできる。
 要は構成を変えればいいわけだから。
 けれども『ミステリー』を書こうとしたらそうはいかない。
 犯人がいるとして、その人が事件を起こした『動機』が凄く難しいと思うんだ。
 この動機一つで『つまらない』物語になるし、『感動』する物語にもできるから。

 まあ、現実の事件の動機なんてものはホンの些細なことがきっかけだろうけど。
 物語だから特別にするか、現実的を重視しするか。それは作り手次第。
 でも意外性があった方が絶対面白いと思うけれどね。
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