括弧を多用するのはwebだからと思った話

文字数 1,141文字

 どんなに若かろうが、現役離れたらおや? っと思うことはあるだろう。
 三点リーダー使い方がwebと原稿で一律化されることに対しては、特になにも思わなかったのだが。

 なんでもそうなのだけれど、”どうして”を知る人と鵜呑みにしている人は根拠が違う。
 言葉やものには必ず由来があるからだ。
 日本でもっとも有名なのは、平仮名が出来た由来だと思う。
 古文を習ったあたりで知ったはずである。

 日本語はそもそも縦組み仕様。
 そして縦組み文化は数が少ない。
 漢字は中国から来ているので、もし横組み文化を取り入れていたら日本語はこんなに多種多様な言葉が生まれなかったと思われる。

 俺は国語しかできなかった為、文学科に進んだ。
 他にまともだったのは美術ぐらい。
 凄く成績の悪い子供で、恐らく万年寝不足だったことが原因だったと思われる。
 大人になり、自立し一人で生活するようになってからの方が格段に記憶力は良くなったしね。
 学生の頃もバイトばかりでほとんど寝ていなかった。卒論の思い出くらいしかないくらいに。

 近現代の教授の影響を強く受け、ラノベや現代の作家の作品は文学ではないと思っていたので、もっぱら読むのは近現代。井伏鱒二や武者小路実篤、夏目漱石などを好んで読んでいた。
 ”エセインテリになろうよ”とその当時の友人に言われたこともきっかけ。

 ところで括弧について、そういえば小説を書くのに()って使わないよなと思った。
 原稿の場合は縦書きなのでwebのように括弧を多用することはない。
 心情も字下げ程度で綴っていくのが普通だった。読んでいた小説にも「」以外の括弧が使われていた記憶はないから。

 ()は何に使うか?
 通常、補足くらいにしか使わないなと思い、Twitterで質問をしてみた。
 すると有力な情報が。
 三人称時の(心情)に使うらしい。
 そこでなるほどねえと思った。

 自分は三人称地の文、心情一人称の視点切り替えで書いている。なので()は使わない。
 その時の心情部分には──を使っている。
 だが、それを始めたのは割と最近。
 もともとは空行をしてそのまま書いていたのである。
 おそらく縦組みなら見辛くないのだろうが、読み返してみて分かり辛いなと思った。

 だがやはり、文中で使うのは「」””『』くらい。
 本来なら『』が強調らしいのだが、俺はこれを距離感として使ってしまっているため、代わりに強調を””にしている。これたぶん、使いかた間違っているのだろうが。

 それでも自分は単に趣味で書いているので、他人が読んだ時見やすければいいな程度。

 ここまで書いて分かる通り、webだから見やすさのために括弧は多用されるようになったのではないかと思われる。
 だって()は補足と数学でしか見たことなかったしさ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み