心が死んでしまうから

文字数 948文字

 創作界にありがちなことと言えば、読者の反応に一喜一憂することである。
 そして同じく創作をする者から蔑まれること。

 自分が何故小説を書こうとしているのか?
 これはいつでも思い出さなければいけない。

 小説家になるためには条件があるだろう。それはサイトによって違う。読み手数が関係あるとこがあれば、そういったものが全く関係ないサイトもある。それとは別に公募などもある。
 つまりこの場合は、条件に読み手数が関係してなければ、仮に読者がゼロでもどうでもいいということだ。その場合は読者の反応に一喜一憂する必要はない。そんなことをしていては、自分の夢は叶わない。

 単に自分が読みたいものを書いている場合。
 この場合は、サイトは小説を書くためのツールでしかない。自分が書きたいものの完成度を少しでも上げる努力をすればいいだけ。自分が書きたいから書いている場合は、万民受けすることは稀である。読者がついたらラッキー程度に思っておかないと、続けることは難しい。
 もちろん読者の反応に一喜一憂していては、自分の作りたかったものは作ることはできないだろう。

 読者の反応に一喜一憂できるのは、承認欲求を満たすために書いている場合のみだ。この場合は読者に媚びればいい。自分が書きたいものを書くのではなく、読者の求めるものを書けばいい。

 つまり、読者が求めるものを書けない、もしくは読者が求めているものを書くのが目的でない場合は、読者の反応に一喜一憂していてはやっていけない。

 どんなに同じ書き手が”読者もいないのに書けるね”と罵ろうとも、眉一つ動かしてはならない。何故ならあなたの目的は、承認欲求を満たすためではないから。たくさん読者がいると自負しようが、所詮大したことはないのだ。売れっ子と言うのは売り上げが100万部を軽く超えているのだから。
 放っておけばいい。

 他人を罵ったところで自分の腕が上がるわけでもなければ、ファンが増えるわけでもない。仮に小説が読まれなくても、人望を得ることはできる。人に好かれることも尊敬されることも、憧れを持たせることもできるのだ。

 自信を失う必要も卑屈になる必要もない。
 ただ、感謝の気持ちは常に持ち続けるべきである。
 これを失えば、全てを失う。

 あなたは胸を張って先へ進めばいい。
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