相棒の感想【11月17日 22時20分 加筆】

文字数 1,024文字

 好きを行動に出すことがどんなことなのかを理解した。
 昨日の相棒も切なかった。

 今回の物語は、あるホームレスが酔っぱらいから財布を拝借しようとしたところを、相棒の二人に見つかるところから始まっていく。
 彼は盗みは初めてだと言っていたが、もう一つ盗んだ財布を持っていたのだ。
 そこから判明する、身元不明の遺体の正体。
 特命係の二人は、財布の持ち主が一体どんな人物だったのか、彼の勤めていた職場に伺い突き止める。そこで浮かび上がった被害者の人物像と生きていた頃の人間関係とは?

 その中で一番目を引いたのは、被害者の元妻の演技。今でも好きなんだろうなぁと感じたのは、待ち合わせ場所で鏡を見るシーン。
 可愛いなぁと思った。
 でも相手には伝わらないことなんだよね。
 彼女は本当のことを言わない。
 息子も、すごくいい子。初めは金髪の……で、不良なのかなと思った。毎回やられるよね、騙されるよね。ミスリードってやつに。
 シナリオがうまいなぁと感じた。

 小さな言動が気持ちを表すというのは論理的に理解できるけれど、なかなか小説で表現できてないなと改めて感じた。
 来週も楽しみ。

 今回の相棒では『千葉県警のヤな奴』が出てくるんだけれど、それは視聴者が『特命係』側から世界を見ているから。千葉県警の刑事側からすれば人の管轄を荒らす迷惑な二人。恐らく正論を言っているのだろうが、その態度の酷さに視聴者には『ヤな奴』と映るのである。
 捜査一課の三人は、今回は特命係側についている。
 因縁があると言ってはいたが、詳しい話は出てこなかったのでこの先またどこかで会えるのではないかという期待感も高まる。

 相棒はシナリオ構成をしっかりと理解して感想などをメモ的に書いておくと、勉強になると思う。伏線の張り方。回収しなくても面白いと感じさせるシナリオ。
 今回、千葉県警も捜査一課もチラッとしか出てない。
 結構、投げっぱなしな人物もいる。それでも面白いと感じるのが相棒。
 学ぶことはたくさんあると思う。
『メインが何か』これを大切にすることは重要。
 なんでもかんでも伏線を回収すれば良い、面白いというものでもないということだ。
 そしてトリックがないのも特徴。
 トリックを使用するということは『一時間のドラマ』の中でトリックを明かすことに時間が食われるということ。何に厚みをだすか?
 物語はそこが重要だとも思う。

 トリックを使わなくても事件は起こせるし、面白い物語は作れると思うのである。
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