こういう考え方をする人がいるかは謎だが

文字数 1,297文字

 俺は小説投稿サイトにありがちな『小説を書くコツ』みたいな特集が全般嫌いである。
 小説を書くのに必要なのは読むことと経験、表現力。

 国文科ですら書き方は学ばない。
 読み解き方は徹底的に教わるが。
 まあ俺が通っていたところは一か所だから、他の大学では書き方を教えるところもあるかもしれんが。
 
 書き方のコツなどは、その界隈では有名な人なのかもしれないが、俺からしたら『あんた誰?』なんだよね。特にラノベ好きなんかは『本好き』とはみなされない。
 最初の講義で好きな小説をあげよで言われる言葉。
 近現代文学辺りの名前出せないとバカにされる。

 当時は近現代文学なんて読んだことがなくて、有名なのは夏目漱石のこころ。
 しかし俺はこころは好きではなかった。
 そのあと、友人のお陰ですっかり近現代文学にハマったが。

 夏目漱石は一応全作購入して読んでいたが、一番好きなのは明暗。
 こころに関しては同じような題材で書かれている武者小路実篤の友情の方が好きである。

 俺が当時こころに関して思ったのは、恋愛ごときで自〇すんなよってことだった。
 続く『門』で主人公は妻と仲睦まじく暮らしてはいるが罪の意識に苛まれている。

 友情の場合は好きな人を友人に奪われるのは主人公の方。
 彼は『こなくそ!』って感じで強く生きていく。
 まああの時代はお見合いなどが主流だったはずだから、人を好きになれる場所というのは限られるかもしれないし、その恋が叶うとは限らない。
 現代では自由恋愛が出来る。しかし、その恋愛への目の基準はオカシイと感じている。
 
 そもそも、自分が完璧でもないクセに『スパダリ』求めんなよ愚民が!
 とか思ったりもする。低スペックの奴が身の程知らず過ぎるw
 人は結局、自分と同じくらいのスペックの相手としか巧くはいかないようにできている。
 それは例えば偏差値70のところに偏差値30がぶち込まれてもついていけないのと同じ。
 価値観が合わなければ、当然のこと。

 だが世の中身の程知らずばかりなので、結婚が上手くいくわけがない。
 見た目だけいくら良くてもダメ。中身も良くなければ、その先の人生は地獄だ。

 相変わらず話は逸れたが。
 初心者程、自由に書けと思う。 
 他人の言う書き方は所詮その人のやり方でしかない。
 
 先が書けないのはプロットを立てないから。
 表現の幅が狭いのはまともな本を読まないから。
 人物に厚みが出ないのは人物設定を詳細に決めていないから。
 血液型や誕生日なんてのは詳細設定には入らない。過去から現在まで、どんな人生を歩みどんな考え方をし、今のような性格になったのか? それが人物設定というもの。
 上っ面の性格設定では物語には深みは出ない。
 名言も生まれない。

 まあ、あれよ。
 みんな上面ばかりなの。
 見た目や安易な性格設定ばかりするからズレていく。
 人物は必然性で増やすべきであって、出したいから出すというのは愚の骨頂。
 必要最低人数で組み立てるべき。名前も安易につけてはいけない。
 その人に名前をつける必然性はあるのか?
 それが大切。

 言いたいのは、他人に流されんなよってこと。
 それこそ洗脳だろ。
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