どんなに頑張ろうとも

文字数 535文字

 この世で一番大切なのは、共感性。
 今までにたくさんの芸術家が、その前に膝を折ろうとも世の中は変わらない。

 それは小説も同じ。
 巧く書けるかどうかは問題じゃない。
 大切なのは共感性。

 興味を引くことに特化し、共感性が高く、その中で考え付かないものを産み出す。
 凡人が理解できなければ成すことのできない技だ。
 コンビニの雑誌欄はそれが顕著。
 売れるものを置く。
 売れるものしか置かない。
 何に人が興味を持つのか理解することが儲けへの道であり、世の中を知ることが自分の道を切り開く術。

 多様性がどんなに認められようとも、それは凡人に受け入れられるということじゃない。
 己が突飛で非凡ならなおさら。

 だから早い段階で夢は諦めた。
 日報をコメディにし、サイトの使い方をコメディにし、不倫をすごろくコメディにする人なんてこの世にいないから。
 いくら面白い発想で何か行っても、凡人に受け入れられるものが一番なのだ。
 だから自分はこの世に存在しない、自分だけの発想でこれからも作品作りをし、自分自身を楽しませればいいと思う。
 他人に娯楽を求めるのは凡人だ。
 凡人に娯楽を与えることができるのは、凡人を理解できる人だ。
 少数派は自分たちで自分の望むものを、これからも作っていくしかない。
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