イラストはセンスで決まる、小説はバランスで変わる

文字数 1,019文字


 イラストの巧い下手は、バランスだと思うのね。
 特にデジタルだとそれは顕著。
 一枚画で書いてしまうのは良くない。
 特にアイビスペイントなどを使うなら、線と色を塗る部分は別にした方が修正しやすい。
 全てのパーツをバラバラにして着せ替えのように色塗りをしていけば、バランスも整えやすいのだ。
 とは言え、今朝のイラストは目に失敗したなという感じだが。
 現在僕日シリーズは35名くらいキャラがいる。
 全部自分でイメージイラストを作成しているわけだが。

 ここでは公開していない作品のキャラ画がいい加減必要となって来た。
 イラストは描くのが巧いわけでも、好きなわけでもないが、自分で描いた方が何かと問題がなくて済む。

 下手に見えるイラストの問題点は顔のバランスと首。
 首は顔の輪郭に平行に下へ伸びる。そして頭は眉までの二倍の長さ。
 この二点さえ気をつけたら大抵の作品は上手になる。

 じゃあ小説のバランスって何?
 って話になるよね。

 それは会話文と地の文のバランスで決まる。
 会話文が多くなればなるほどテンポがあがり、地の文が多くなるほど文学寄りになる。
 情景描写や行動描写が多ければ多いほどアクションに傾き、心理描写が多くなると知的に。
 
 例えば、ミステリーで行動描写、情景描写、会話文が多い作品はアクティブな印象を与える。
 逆に心理描写が多くなると、主人公や探偵、もしくは刑事などが論理的に考える印象を与えるがパッシブな作品になるのだ。
 つまり行動的かそれとも非行動的か。
 こういうことだね。

 なので、作風を一律にするのが良くないというのはこういうこと。
 作風というのは指紋のようなものでこの描写のバランスと考え方、構成、会話の長さ設定などで決まってくる。特に語尾には癖が出やすく、そこに注意しないで書いていると、とても読み辛い印象しか与えない。
 あとは表現、言葉は慣れ親しんだ言葉をチョイスしやすい。
 そうすると、どれ書いてもあまり変わらないという印象も与えかねないのである。

 なので、ミステリー、恋愛、ファンタジーといろんなジャンルを書いているのであれば、そのジャンルに合った言葉選びをすることも『固定作風』から抜け出す道となるだろう。

『固定作風』が何故良くないのか?
 漫画などで考えたらわかると思うのだけれど、どれ見てもキャラの風貌が同じだと個性もオリジナリティも感じなくなってくるし、一作読めばいいかなってなるよね。
 それと同じということ。
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