好きだから書けるとは限らない

文字数 1,319文字

 好き嫌いを確定づける三つの要素
1 キャラクターの言動
2 キャラクターの見た目
3 物語自体

 すごく当たり前の話なんだけれどこの三つが全部好きだった時に『ああ好きだな』と感じると思うのね。

 例えば漫画を読むとき、この作家のイラストが好きだから全部読んでいるということはあると思う。
 もちろんこのキャラが好きだから観ているというアニメもあるだろう。
 でもそれはあくまでも部分的なものなので、改めて面白いの? と聞かれたとき『面白いから見ている』とならないことはあると思う。
 それは音楽も同じでこのバンドのボーカルの声が好きだから聴いているけれど『すべてが好き』かどうか問われると、そうでないこともあると思う。

 それは変でもなんでもなく、人には好みがあり『他人が生み出している以上』好きになるとは限らない。
 好きな曲もあれば、あまり好きでない曲もあるはず。
 この世には万民に受け入れられるものなんて存在しないし、どんなに100パーセント好みな相手がいても『一つのものを作るのに一人で作成しているとは限らない』ので、すべてを受け入れられるはずはないの。

 それでいいのよ。
 それは自分があるということだから。

 この人の全てを好きでなければならないという思い込みに支配されてはいけない。

 さて小説などで言えば、好みはあって自分でも書いてはいるけれど好きだから書けるとは限らないという話。イラストなんかの方が分かりやすいかもしれない。
 こういうイラスト好きだけれど自分では描けないなど。
 小説の場合は表現法とジャンルというのが大きく関わっていて、表現に関しては使ったことのない言葉や知らない言葉を使うことは難しい。なので作風というのは、大体決まってしまう。

 言葉選び、語尾。
 これが雰囲気作りには欠かせない。

 読みやすさは『流れと構成』で決まる。
 それは説明する順序で考えるとわかりやすいと思う。
 どんな順番にしたら相手が分かりやすいのか?
 文の順番によって印象は大きく変わる。流れをうまく作ることのできる人は、長い文(文字数)でも非常にわかりやすく読みやすい。そして長く感じないものなのである。
 ここで重要なのは、webであり任意で一ページの文字数を決められる場合、一ページで起承転結となるように区切るということ。
 会話の途中で次のページになるようなものは読みつらいだけ。

 例えば、指示書を何故一枚で箇条書きにするのか?
 それは一枚でまとめてあった方が分かりやすいから。こういうこと。
 わかり辛い説明書しか作れないなら、そいつは『無能』なだけ。

 話がズレたが、好きなジャンルと書いている作品のジャンルが違う人というのは意外といるものだと思う。こういうの好きなんだけれど、書けないんだよね。
 おそらくそれは法則を理解していないからという理由もあるかもしれないし、心理をかけないからだったりアイデアが湧かないからかもしれない。

 好きに関しても、ミステリーが好き。イコールミステリーならなんでもいいというわけではない。
 当たり前だけれどね。それはあくまでも最低基準というものだろう。
 冒頭にあげた三点が合致したときはじめて『好き』と感じるということである。
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