良いものからは学びは少なく、ダメなものほど学びが多い理由

文字数 703文字

 結論から言うと良いものというのは『真似』をする以外の回答がないから。
 ダメなものというのは『何がダメ』なのか考えるし、『正解が多い』ので自分のものにしやすいという理由があると思う。

 例えばどこかのパーティー会場へ出向くとする。
 凄く素敵なファッションをしている人がいて『良いな』と思う。
 その良いはその人を真似する以外の回答がない。
 しかしこの会場では『黒はダメ』となった場合、黒以外のアイテムを使って自分なりのファッションを楽しむことが出来るだろう。

 作品も同じ。
 上手いものを読んで『いいな』と思うかもしれない。
 しかしその上手いは『答えが決まっている』ので真似をする以外の方法はない。
 すると真似できるようなものなら良いが、大抵はコピーになるだろう。
 それでは自分の糧になるとは思えない。

 それとは反対に凄く下手なものを読む。
 そこからは何がダメなのか学ぶことが多い。
 例えば『登場人物が多すぎて物語が把握し辛い』という欠点があったとする。
 それを解消するための答えはひとによって違うだろう。
 ・登場人物の出し方を変える。
 ・登場人物を減らす。
 ・話を分ける。
 などいろんな解決方法があり、学んだことは自分の糧になり自分の作品に生かすことが出来る。

 答えはいろいろあり、自分に合った方法を導き出せるから身につくのである。

 上手いものばかり読んでいる人は成長が止まる。
 何故なら下手なものばかり読んでいる人は学ぶことが何倍もあるから。
 ダメなものからこそ考える力を得て、学びに生かせるのだ。
 ただし、学ぶ人というのは何からでも学べる。学ばない人は普段から考える習慣がないのでなにを見ても無駄だと思う。
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