どんな環境(状態・状況)で同時進行で何作も書いているのか?

文字数 2,042文字

 結構この話はしているが、大抵真似できないと言われる。
 真似できなくてもやりたい人向けの話。

 俺はお一人様なので、何作も更新しながら普通に家事と仕事をこなしている。
 こんなの誰にでもできると思っているが。
 まず、家事は絶対にやった方がいい。気分転換になるし、頭の回転が速くなるし、時間の使い方がうまくなるから。

 マルチタスクをこなせるようになるには時間の使い方が一番大切だし、そこがポイントでもある。
 何をどんな風にこなすのか? これを考えるためにには日常的に同じ仕事が必要となってくる。つまり決まった動作があれば時間間隔がつかめるようになるということ。
 その上で、夜更かしはしない。毎日同じ時間に起きることが大切。
 家事をしていれば、わざわざウオーキングなんかしなくていい。

 家事で身につくマルチタスクというのは、例えば料理をするときに料理だけしていては時間が無駄ということはわかるだろう。洗濯を回しながら料理をしつつ、かたずけをすれば時間短縮になるだろう。
 そういうことね。それを日常的にこなしていれば、ちょっとした空き時間にいろんなことをこなせるようになるということ。
 執筆の合間に洗濯を回すなど。休憩がてらに干せばいい。
 つまり家事の合間に執筆するのではなく、執筆の合間に家事をするということ。
 適度な運動にもなるし、一石二鳥。

 これがまず生活環境である。

 次に、この世で一番無駄なのはおしゃべりの時間。はっきりいってこんなものは要らないと思う。
 だって、そこから何も学ぶものがなければ時間をゴミにしているのと同等だから。
 話したいならエッセイでも書けばいい。
 文字打ちが速くなるし、考えをまとめるのが速くなる。それはきっと執筆の役にも立つはずだ。
 仕事でもそうだが、仕事ができる人は無駄話はしないものだ。
 そして仕事が速いからこそ時間ができる。そういう時にコミュニケーションの一環として冗談でも言えばいい。人を笑わせることには頭を使う。そして笑うことは人を若返らせることでもあるのでとてもいい。
 NK細胞も活性化するしね。
 
 中でも何作も考えることが一番難しいことなのだろうか?
 きっと思いつけば同時進行は容易いと思う。
 むしろ俺からしたら、書きたいものが少ないのか? とも思うのだ。
 考え方としては、『詰め込むことが面白いとは限らない』これかな。

 漫画などを見ていて思うことなんだけれど、面白いと思う作品は『テーマが決まってる』これなんだよね。そのテーマに関して掘り下げていくスタイルなので『中心』がどこにあるのかわかりやすく、見どころはここなんだなとわかる。
 だが小説ではやたら登場人物を増やして何が何だかわからないというスタイルをよく見かける。
 群像劇を群像劇として書いているならそれでもいいとは思う。
 そのわけのわからない作品というのは視点が変わっても誰視点なのかわかり辛く、何が見どころなのかわからないんだよね。

 視点が変わるとわかり辛いという人は多くいる。
 だから、視点が変わったことをわかりやすくすることが必要だと思う。
 少なくとも同じページで変わるのは分かり辛いかもね。

 テーマは作品ごとに絞るべき。
 あれもこれも詰め込みたいのは分からないでもないが。
 料理で考えてみて欲しい。いろんな調味料を計算もせずに投入すればなにがメインなのかわからない複雑な味になるだろう。料理と言うのは複雑そうな味に見えても、ちゃんと”こういう味”というのを目指して作っているものなのだ。
 まあ、テーマが複雑怪奇などろどろした話ならたくさん登場人物がいても良いとは思うけれど、しょっぱなから何人も出したところで読者には誰が誰だかわからないものだ。
 増やしたいなら少しずつ増やしていくべきだと思う。
 あなたは入社したばかりの大きな会社で全員の名前と顔を一瞬で覚えられるだろか?
 それと同じ。覚えられるのなら天才なので、凡人は覚えられないと理解すべき。

 あとは書いている作品ごとにBGMを設定する。
 これが俺にとって一番のポイント。これのおかげで執筆が捗っているから。
 ドラマなんかはそのドラマごとに主題歌が決まっているよね。その音楽がかかれば前回どこまで進んだのか思い出したり、その作品の雰囲気に浸れたりすると思うんだよ。
 だから作品ごとに音楽を変えることで書いている作品の雰囲気に気分を切り替えることが出来る。
 むしろこれのおかげで何作も同時進行できるといっても過言ではない。

 もう一つ、俺は世界観を統一しているという部分がある。
 一作、ファンタジーで書いているのでそれだけは違う世界なのだけれど。
 どこかでも書いたが、株原(リーマン)シリーズ、僕日シリーズ、雛本シリーズは全部舞台が同じ場所なんだよね。だから同じ旅館が出てくるし、同じ学園が出てくる。
 舞台を変えないことで逆に混乱しなくなる。一つの街の中で繰り広げられている、いろんな人たちの物語。
 だから書くのが速いってわけ。
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