世間はこれと言って異性愛者男性の味方ではないという話

文字数 1,384文字

 これはねTwitterの一部の人のツイートを見てずっと思っていたこと。
 J事務所の性被害について加害者の亡くなった後に取材をしている海外の人がいて、その事実があったと世間に知らされた。
 しかし、世間の反応は薄い。これに関して圧力や相手が怖いから騒がないということを言っている人がいるが理由は全く違うと思う。
 根本的に男性の性被害に対し世間は興味がないからである。

 性被害と言うのは男女ともに被害に受ける可能性は多いが、加害者となるのは男の割合が占めている。
 女性が被害を受けた時、反応するのは女性。
 被害者の気持ちを想像できるし、自分がそうなった時の懸念も含め自分のことのように考えることが出来るから反応するわけだ。そして女性が性被害を受けた時のリスクは大きい。
 今後異性に恐怖しか感じないだろうし、死と同等の苦しみが待っている。
 この背景には性交を穢れと感じさせる文化ももちろんある。つまり女性が純潔を守ることには価値があるということ。
 それに対し、男性の性経験の有無には大した価値はない。
 これは重要な意味を持つ。

 そして日本人男性と言うのは自分が関係していなければ、無関心という国民性を持っている。
 そこに『男尊女卑と性志向差別、偏見』が加わっているのが問題。
 同性愛者に対し、偏見を持っているのは男の場合が多い。これ、何が問題なのかと言うと『男は女が好きで当たり前』という意識が問題ということ。
 その為、偏見を持ち『同性愛者気持ち悪い』という意識から疎外により犯罪を起こしやすい環境を作っているのだ。

 例えば男女は婚姻できるし、そのことが『世間一般では異性愛が当たり前』と思わせる効果も持つ。
 だから堂々と交際ができるわけだ。
 堂々とできないとどうなるかと言うと、モノに例えるとわかりやすいが……モノなら【闇売買】というものが行われるのである。
 隠れてやるしかなくなるのは世間のせい。
 社会全体に問題がある。だから暗にそこに触れてはいけないものという意識を抱かせるのだ。
 ただし、今回の場合は根本的に違うと思うが。

 そもそも男が男だけのアイドルを生み出すことに違和感を覚えないのがオカシイ。
 異性愛者がわざわざ男だけのアイドルを輩出する事務所を作るだろうか?
 世の中には勘違い男が多いことは分かり切ったことだが、向けが女性なら女性心理を理解している人間がプロデュースした方が確実に儲かるというのは想像に難くない。
 女性をターゲットにした商売と言うのはそこに知識があるから成り立つのだ。そうなると男色家の可能性が浮上しても不思議はない。

 そしてもう一つ、このことに関して大して世間の気持ちが向かないことには大きな理由があると考えられる。
 それは『親が自ら』事務所に子供を入れていることにある。
 性被害というのは望まない環境において発生するから世間は同情する。
 夜道を歩いていて無理やり車に連れ込まれたり、職場で上司から無理やりなど。
 今回の場合は自ら被害に合うところに突っ込んでいるわけだ。
 しかも親も騒いでいないのに、世間が騒ぐわけがない。

 そして女性に味方をしろ的なことをいっているツイートも見かけるが、普段女性の性被害に寄り添っていないのは男。男の性被害にたいして女に助けを求めること自体が間違っている。
 だから男は普段から女性に相手にされないのである。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み