この世に価値観が合う人なんて存在しないという話

文字数 1,083文字

 誰にとってもたぶんそうなんだと思う。
 
 実のところ、かなりの数の人とおつきあいをしたことがある。
 長く続いたことはないんだけれど。最短三日で別れたことも。

 『数打てば当たる』
 以前はそう思っていた時期もあるんだよね。
 いつかは理想の人に会えるかもしれないって。
 でもね、価値観の合う人なんて一人もいなかった。
 今もそう。
 どこを見渡しても価値観の合う人なんていないんだよ。

 人には譲れるものと譲れないものがあって、譲れるものは合わなくても諦めているだけ。
 俺は譲れるものが何一つない。
 なので、結果お一人様があっているし、誰と付き合ってもうまくいかずに振ったり振られたりしている。
 
 じゃあ振られる理由は何か? と言えば……実はドSなんですよ。
 何だか知らないけれど、俺は自分を好いてくれる人をいじめたくなる。
 なんでかよくわからないんだけれど。
 追い詰めて追い詰めて、追い詰め続けてぶっ壊したくなるんだよね。
 なので、そういう面出すと振られるよねww

 逆に俺がアウトだなと思うのは性欲なのよ。
 他人から向けられる性欲に耐えられないの。
 めんどくさいし。
 
 俺の書く異性愛ものは男性が理性的なの。
 一応、性欲は人並みにあるはずだけれど、それを理性で叩き潰すような人ばかり出てくる。

 俺がオタクや腐女子、萌えが嫌いなのは『性欲』に直結しているように感じるから。
 実際どうなのか知らないけれど、溺愛イコール性行為って図式の物語も嫌い。
 意味が分からない。

 確かに俺もRは書くけれど。
 男には理性的を求め、女には清楚を求めるのは、他人の性欲が嫌だからなんだよね。
 なんでどいつもこいつも性欲にまみれているのかわからないが、この世は性欲にまみれていて気が狂うほどに息苦しい。
 おもちゃ買ってあげるから、そういうのは一人でやっていて欲しいの。
 そんな人なんですよ。

 それでも最近は多様性について考える機会もあるだろう。
 恋愛イコール性交ありってのも、いい加減やめにしない?
 もちろん現実の話ね。
 好きなら一緒にいるだけでいいじゃん。
 恋人は性欲発散の道具じゃない。
 
 つきあっているから、好きだからって相手の性欲発散の相手をさせられるのはしんどいんだよ。
 誰が理解してくれるのかわからないけれど。
 そんなの愛じゃない。
 
 この世に価値観の合う人なんて存在しないんだよ。
 自分の荷物は自分で持つように、自分の性欲は自分で発散しなさいよ。
 義務のように相手をさせられなければいけないなら、続くわけない。
 性欲を他人に向けて当たり前なんてオカシイよ。

 俺は人間とは合わないと思う。
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