3.ネブカドネツァルの狂気
文字数 1,250文字
他の魔術師に聴いても分からないので、結局ダニエルを呼び寄せた。
そして「ベルテシャツァル」の名をもって助言を求めたんだ。
その名は「わたしの神の名に因んで」いると言ってね。
非常に高い木で、天に届くほどの高さになって地の果てからも見えるほど。
聖なる者が天から降り「この木を切り倒す」と告げた。
その心は変えられ、獣の心が与えられる、と。
その者の上に七つの時を過ごさせよと命令した。
王は野の獣とともに住み、牛のように草を食べるだろうと。
「お前は野の獣とともに住み、牛のように草をはむ」と。
それはたちまち実現し、王は姿も生き方も獣のようになった。
という解釈が一般的かもしれない。
ただシンガポール出身の聖書学者、蕭俊良(Xiāo jùnliáng)は少し異なる解釈だ。
獣となる場面を彼は「従順な姿勢」を見せる表現だと考えた。
簡単に言えば、犬が主人に従う態度みたいなもんだね。
(Seow, C.L. (2003). Daniel参照)
わたしは愚かで悟らず、あなたの前で、弁えのない獣のようになった。
しかし、わたしは常にあたたとともにおり、あなたはわたしの右手を引いておられる。
あなたは諭しをもってわたしを導き、
遂には栄光をまとわせて、みもとに引き取られる。