4.祝婚歌
文字数 871文字
私の心は美しい思いであふれています。
さあ、うるわしい詩を王にささげましょう。
またたくまに物語をつづる詩人のように、ことばがわき上がってくるのです。
娘よ、私の忠告を聞きなさい。
遠い故国の父や母を思って悲しんではいけません。
あなたには王という夫があり、王はあなたの美しさを喜んでおられます。
主人である王に、うやうやしく仕えなさい。
あなたから生まれる子どもは、いつか父の跡を継いで王となり、世界を支配します。
わたしはあなたの名を、のちの世までも輝かせます。
諸国民はいつまでも称賛してやまないでしょう。