天使と悪魔の聖書漫談

13.ギルガメシュ

エピソードの総文字数=962文字

サムソンは妻を放置して実家に帰った。

けれど、まだ彼女を自分の妻だと思っていたらしい。

妻の実家に行って会わせろと騒ぐ。

しかしすでにサムソンの友人が彼女を妻としていた。

だから彼女の父親は妹の方を差し出そうとする。

けれどサムソンはそれを受け入れずに怒った。

自由やな。

自由すぎるで、サムソン。

サムソンは300匹のキツネを捕らえ、尾と尾を結んだ。

二つの尾の真ん中に松明を一本ずつつけた。

そして松明に火をつけ、ペリシテ人の麦畑に送り込んだ。

麦の刈り束の山、ぶどう畑、オリーブの木を焼き払った。

鬼畜かな?
この神話にあやかってか。

1948年の第一次中東戦争でイスラエルは「サムソンのキツネ」という特殊部隊を作ったりしている。

そのような事態を引き起こした原因として

サムソンの元妻とその父はペリシテ人によって焼き殺された。

サムソンはそのことをもってペリシテ人を打ち破り、大勢を殺した。

乱暴なロジックで敵を作り、敵を殺す。

わたくしの眷属に加えたいくらいにすがすがしいですわ。

サムソンはペリシテ人の時代に二十年間、士師を努めた。

サムソンがガザに入ると、そこの人々は門で待ち伏せをした。

サムソンは真夜中に起きて、門の扉と二本の門柱を引き抜き、担いで山に運んだ。

これはもう人間ちゃうやろ。

怪力にもほどがあるで。

彼の怪力っぷりは驚嘆すべきだけどね。

きっとこれにはモデルがいる。

その名はギルガメシュ。

「ファイナルファンタジー」や「Fate/Stay Night」で有名になった。

身体の3分の2が神で残りが人間というメソポタミアの王さ。

ああ、あの金ぴかの。
このリリーフはギルガメシュが牛を引き裂くところだね。

サムソンがライオンを引き裂く姿が思い浮かばないかい?

これは後述になるけど、サムソンの力の源は彼の髪の毛なんだ。

ギルガメシュも同様に髪の毛が力の源とされている。

サムソンという名前自体、シャマシュの派生でもある。

シャマシュはメソポタミアの太陽神だよ。

そう言われると確かにって感じやな。

サムソンの振る舞いは人よりもむしろ神に近い気ぃするわ。

異教の神を憎みながら、その神の真似をしたということ?
真似をした、と言うより取り込んだと言うべきかもしれないね。
何にせよ確証は無い。

あくまで説の一つってやつさ。

構いませんことよ。

わたくしたちは神話の中にいるのですから。

TOP